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参考上映

 

軍神橘中佐(89分・DVD上映)

日露戦争の遼陽の戦いで戦死し、海軍の広瀬武夫とともに「軍神」と讃えられた橘周太陸軍中佐の物語。少年期から戦死までを描く。陸軍省の後援を得て、満州ロケも行って製作された。橘の同族である楠正成を描く場面には尾上松之助も登場している。本企画のきっかけともなった「ヒラノ・コレクション」には、特定の映画作品のための楽譜資料(松平信博編曲、日活本社発行)が残されているが、本作はフィルムがそのなかで対象となる映画のフィルムが現存する数少ない作品である。上映に際しては同資料をもとに演奏が試みられる。

日活 1926.8.31浅草三友館・神田草日活館封切

 

監督: 三枝源次郎

原作: 桜井忠温

脚本; 畑本秋一

撮影: 対馬寅雄

出演: 南光明、浦辺粂子、山本嘉一、佐藤圓治、根岸東一郎、尾上松之助、尾上松葉

 

東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

 

参考上映・出演者情報

 

片岡一郎 

2002年澤登翠に入門。日本国内の他に米、独、豪、克、加、伊などでも公演。これまで手掛けた無声映画は洋・邦・中・アニメ・記録映画とジャンルを問わずに約300作品。活動弁士の他に紙芝居、声優、書生節、文筆でも活動。行定勲監督作品『春の雪』や奥田民生のパンフレットDVDにも弁士として参加、『アンジェリーク 魔恋の六騎士』『源狼-GENROH-』等の作品に声優として出演、日本ペンクラブ主催イベントで『サラブレッドに乗った小悪魔』『おっぱいとトラクター』等の朗読を担当。映画説明のレコード収集を軸に弁士の歴史を調査研究している。近年は海外と日本を行ったり来たりしながらポルデノーネ無声映画祭、デュッセルドルフ日本映画週間、シドニーオペラハウス等へと活動の幅を広げている。

 

 

丹原要

東京学芸大学を経て、日本大学芸術学部博士前期課程修了。「フランス音楽コンクール=関西(2004年)」、第1位。NHKラジオ「NHK高校講座音楽I(2013年)」において伴奏アシスタントを勤める。国立音楽大学夏期音楽講習会(2015年)において、ジャック=ダルクローズの作品を、「エリック・サティとその時代展(Bunkamura、2015年)」では、展示室内にてサティの作品を取り上げ演奏した。特別支援学校の講師、音楽講師、合唱団の伴奏者を務める傍ら、定期的に演奏会を開いている。中でも、語りと音楽のための作品の上演や、ジャック=ダルクローズ作品の演奏に力を入れている。日本ダルクローズ音楽教育学会会員。ジャック=ダルクローズ作品研究会メンバー。筑波大学附属桐が丘特別支援学校非常勤講師

 

 

湯浅ジョウイチ

1987年、東京国際映画祭にてD.Wグリフィスの「國民の創生」の楽師 を務めたことを機に、長年サイレント映画の伴奏用音楽の復元や作曲・制作なども行っている。また上映時に生演奏するための和洋楽団カラード・モノトーンを結成し、作曲・編曲・指揮の他、三味線等も演奏している。かつて無声映画で使用された古典的な音楽の復元から現代的なアプローチまで対応範囲は広い。 NHK-BSで放送されたローレル&ハーディー シリーズをはじめ、多くの無声映画DVDの音楽も出がけている。海外ではポルデノーネ国際無声映画祭での参加作品「雄呂血」が高評価を受け、以来イタリア/フランス/ドイツ/スイス/スペインを巡るヨーロッパツアーを行い、精力的に活動している。

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